市場から退場しないこと。上昇相場でこそ守りたい2つの鉄則
市場から退場しないこと
投資を始めて、今年で6年目になります。
この数年間、歴史的な市場の局面を何度も体験することになりました。
- 2022年の「米国インフレショック(長引く調整相場)」
- 2024年の「日銀ショック(ブラックマンデー超えの急落)」
- 2025年の「関税ショック」
- 2026年、記憶に新しい「アメリカ・イラン情勢緊迫による緊迫相場」
投資を始めて数年目に経験した2022年の調整相場は、
それまで右肩上がりだった米国株がジワジワと下がり続け、
資産が日々目減りしていく恐怖を初めて教えてくれました。
そして2024年の急落のときは、
私も感情が激しく動揺したことを覚えています。
本業の仕事も集中できなくなり、
「投資なんてやらなければよかった…」
と思っていました。
しかし、これらの「長引く下落」も「一瞬の暴落」も、
すべて肌で通過して生き残ってきたからこそ、
投資において最も大切なのはこれだけだと痛感しています。
『市場から退場しないこと』
投資を続けていれば、
「本当にやらなければよかった……」
と胸が締め付けられる瞬間は必ず訪れます。
特に、特定のトレンド株が急騰するような上昇相場(今のような時期)だからこそ、
周りに流されて冷静さを失わないための『防波堤(仕組み)』が不可欠なのです。
1.投資資金と生活資金を完全に分ける
相場が良いときに誰もがやりがちなのが、
口座の資金を限界まで市場に投下してしまうことです。
- 「口座に眠らせているだけの生活資金がもったいない」
- 「これさえ入れれば、もっと効率よく増やせるはず」
そんな「期待」という名の誘惑が頭をもたげてきます。
しかし、生活資金にまで手を出した瞬間、
それは堅実な投資ではなく、ただの「投機(ギャンブル)」へと姿を変えます。
投機になると、心に余裕がなくなります。
本来なら「売らなくていい(むしろ絶好の買い場)」という場面なのに、
直近の生活費を守るために、泣く泣く底値で売却せざるを得なくなる。
そして、自分が売った直後に株価が何事もなかったかのように上がっていく…
そんな最悪の悲劇を避けるために、
「口座を物理的に分ける(見えないようにする)」など、
仕組みの力で自分を律することが不可欠です。
2.自分の「リスク許容度」を知ること
SNSを覗けば、
- 「一日でプラス〇万円!」
- 「億り人達成!」
といった華やかな報告が溢れています。
つい自分も便乗したくなりますが、それはあくまで結果論。
彼らはその利益を掴むために、それまでに多くの損失や勉強代という「対価」を市場に払ってきたのかもしれないのです。
私にも、忘れられない苦い思い出があります。
投資を始めたての1年目、
「投資信託=寝ていれば勝手に増えるもの」という安易な感覚で、
支給されたボーナスのほとんどを勢いで突っ込みました。
ところが、投資信託は「今すぐ売りたい!」と思っても、
約定日や受け渡し日というタイムラグがあり、即座に現金化できるわけではありません。
自分の許容範囲を遥かに超えた大金が、
数日間、自分のコントロールできない環境で激しく変動し続ける。
その恐怖と不安から仕事中もスマホの画面が気になって仕方がなくなり、
夜もソワソワして寝付けなくなってしまいました。
結局、それに耐えきれず、大底で損切り。
本当にもったいない、痛烈な勉強代となりました。
あの失敗があったからこそ、
自分のリスク許容度に応じた投資を続けることができているのだと感じます。
おわりに
繰り返しになりますが、
投資において何より大事なのは、一瞬の爆益を上げることではなく、
『市場から退場しないこと』です。
暴落の嵐が吹き荒れているときも、淡々と市場に居続けること。
その泥臭い継続こそが、最終的に私たちに複利という最大の恩恵をもたらしてくれます。
資産形成の目的は、
お金の数字を増やすこと自体ではなく、それによって「身軽で自由な人生」を手に入れること。
お金のせいで日々の平穏(心の水の量)を失ってしまっては本末転倒です。
刺激的な情報が飛び交う今の相場だからこそ、
自分の防波堤が壊れていないか、改めて肝に銘じたいと思います。
